We Love Cosmic American Music.
WEB ZINE "TRUCKSTOP GIRL!"

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Truck Stop Girl! Webzine - The Back Number


第3号 (2009年6月UPDATE) 目次
(TruckStopGirl! Webzine-Vol.3-June 2009)
1. TruckStop Interview
王道と70'sカントリーロックのクロスオーバーをもヒョイと飛び越える実力派The Ma'am
語りつくせぬ溢れる想いを・・・ほろ酔い本音トークのインタビュー。
2. TruckStop Live Review
この春に東京で行われたTSG的ライブイベントで初共演。Broken Country Girlsと
Mo'ganのライブをゴトースン氏がレビュー。イベントの雰囲気をそのままにお届け。
3. TruckStop "SHUTTER!"
   
あの人は今何を見て聴いてるの?何がマイブームなの?・・・TSG!的話題のあの人
にそれぞれの「今」の視点をお届けして貰うコーナー、その名もシャッター!
4. What is "Cosmic American Music" on TruckStopGirl?
このウェブジンに関する簡単な説明書き(毎号つけます)
 TRUCKSTOP INTERVIEW
The Ma'am
マアム、と聞いて皆さんが連想する言葉のままに、バンド
The Ma'amの音は正統派にして実力派のカントリーだ。し
かしこのバンドの中心人物は元ロックバンドのオセロケッ
ツを率い90年代から活躍してきた筋金入りのロッカー。彼
らは如何様にしてロックからカントリーへの道を踏んだの
か、5月に目黒のカントリー・ライブバー「Little Texas」で
行われたライブの後、ほろ酔い気分のリーダー森山氏に
話を聞いた。


■先ず自己紹介と簡単なメンバーの紹介をお願いし
ます。


-ボーカル・アコースティックギター森山公一と、ドラムの
松崎智浩、ベースの国分広年さん、スティールギターの
稲葉健二の四人編成でやってます。


■今日のライブは6人編成でしたね。

-(今日ライブを見られて)ラッキーですよ(笑)ギターのヒ
ロシさんは正式にサポートでお願いしてて。去年オリジナ
ルのギタリストが抜けて、まぁ取り敢えず4人でやってい
こうと、合間合間でギタリストをサポートで呼んでいたん
ですけど、割とこういうカントリーの小屋でやるときはスペ
シャリストとして毎回ヒロシさんを・・・彼は元々スティール
プレイヤーなんですけど、お父さんが日本でトップクラス
のスティールプレイヤーで、稲葉君の師匠なんです。

■森山さんって大阪の方ですよね?今日のMCを聞
いて改めて思ったんですが・・・「コレ」っていう曲(ミニ
アルバム「Always」収録)が大阪弁じゃないですか。
大阪弁とカントリーロックというのが結びついたのが
「新しいな!」という感じがしたんですが。


-そうです大阪市です。「コレ」は(歌詞中で)質屋の人が
言うセリフが。何人かで歌おうかなというのを想定して書
いた曲なんですけど。そんなこと言われて、結びつけるつ
もりも無かったから今「そうか」と思ってるんですけど(笑)
歌詞書く時って特に・・・やっぱり僕はビート重視なんで。
でも、そっか、ホントにそうですね。そう大阪とか西の方は
元々カントリー強いですもんね。大阪と京都と。


■あ、そうですね!でもいわゆる「生粋のカントリー」
の方々は沢山居そうなんですけど、カントリーロック・
オルタナカントリーをやっている若い人ってあまり居
ないんじゃないですか?


-それ!もー逆質問になりますけど、日本全国で、おんの
やったら紹介してくれ!って。どこにおんねん!って。

■ネー!ライブなんかではいつもどんな方々と対バ
ンを?先ほどカントリーのハコでは・・・って話もあり
ましたが。普段はどんな感じのライブを?


-こういうカントリーの小屋に出る時はカントリーのセットを
殆どワンマンで3ステージやるのが昔からの決まりなんで
そういうスタイルでやるじゃないすか。で、昔はロックバンド
だったからロックの小屋でやる時は対バンが沢山いて・・・
そんな時はもうちょっとロックっぽいノリにしたりとか、カバ
ーやるにしてもちょっとラウドな感じにしたりするかも。


■じゃぁあまり凝り固まって「俺たちはカントリーだか
らこう!」っていうのではなく、割とノリの感じで?す
ごいロックする時もあるんですか。


-まぁもう10年以上業界でやってますと、店の人にあまり
怒られない・・・ちょっとだけ怒られるっていう音量の設定
で(笑)・・・でもそうでしょロックって。めっちゃ怒られたらや
っぱりイヤやねん(笑)次出られへん(笑)。でもまぁそうい
う時もありますし・・・(小声で)ちっちゃい声でしか言えない
ですけど「ロックや」と思ってやってます。


■あ〜!でも、私達(Broken Country Girls)もそう
です。「ロックだ」と思ってやってます。「カントリーだ」
とは思ってないです。


-そうだよね。そうだと思う。だって今のロック探っていって
ここに辿り着いただけでしょ?多分同じやと思う。


■やっぱりこうカントリーをやるようになったのはそうい
う経緯なんですか?色々探してきた末の?


-探してたというか、元々僕レコード屋さんの経験が長いし
レコードに埋もれて暮らしてるタイプだったので、どこのジ
ャンルでも好きで。特に前のバンドとかでよく怒られたのは
「お前ら何がしたいねん」って。例えばアルバムで言ったら
7曲目くらいにオルタナカントリーみたいな曲を入れて、次
6/8のソウルバラードやらして〜みたいな、「好きなのは
全部やりたいでしょ」っていうのが若いときはあったんです
けど。・・・オッサンの言うこと聞くワケじゃないですけど「や
りたいことはこれなんです!」っていう“仕返し”でやったろ
うかなと。怒ったオッサンは覚えてなんてないでしょうけど
俺なりの反抗というか、めっちゃ分かり易いやつやってや
ろうと思って。先ずテンガロンかぶって。



The Ma'am "Always"
2007年9月にリリースされた7曲入りミニアルバム


■なるほど!反抗精神ですか〜アウトローですね(笑)

-絶対そうですよ。その辺はもうアウトローですよ(笑)。で
(バンドを)スタートする時に、絶対にカントリー系の楽器が
居なかったらやめようと思ってたから、メンバーが全然見付
からずスタートできなくて。ドラマーは元々オセロケッツ時代
から一緒なんですけど。ベースの国分君も大阪で前から知
り合いで。・・・要はカントリー系の楽器が全然見付からない
んですよ。だからもうネットのメン募サイトですよ。で、ここ
でも、楽器別で「スティール」って探したら先ずその項目が
無いんです!「その他の楽器」ってとこにやっとあって・・・
全国で3人ですよ!それも全員50代以上!「うわぁ、ここま
できとんのかカントリーミュージックは!」と。でその中に一
人POCOとかNew Riders of Purple Sageが好きっていう人
と会って・・・Pavementみたいにメンバーに一人オッサンが
居るもの面白いんじゃないかなと(笑)(※90年代ローファ
イを代表するバンド。ドラマーのギャビー・ヤングが年配者
で、日本の音楽誌で人生相談のコーナーを持っていた)。
Pearl Jamを見に行った時もメンバーに一人白髪のオッサ
ンがキーボード弾いてて、カッコイイなって思った事もある
し。で、その人と色々話してみたら、どうも湘南辺りのステ
ィールのコミュニティーに入ってて、そこに同い年くらいの
が居るよと・・・それが稲葉君なんです。まぁ彼は西海岸の
音楽が大好きで・・・Bernie Leadon(※イーグルスの初期
メンバー)とか、ああいう時代がやりたいと。

■じゃあメンバーの皆さん大体同じ歳くらいなんですか
?因みにおいくつくらい?


-そうですね。同じ歳くらいになりましたね。ベーシストがちょ
っと上かな。僕とドラムが一緒で・・・今年36歳になります。


■こういう音楽やるにしてはやっぱり「若い」んですよね。

-そうです。キッズ扱いです。イベントで「今日は若いのきて
ます」って言われるもん(笑)フッフッフッフ。下北とかのライ
ブハウスとか出たら全然客おらんのにトリとかやらされんも
ん(笑)。やっぱり全然違うんですよ。またそれが楽しかった
り。


■そもそもこういうカントリーミュージックに入ったきっか
けって何だったんですか?


-ああ、すごく気にはなってたんですけど・・・やっぱりBeatles
とか大好きだからずっとブリティッシュみたいなことやってたし
その中でも初期のBeatlesなんかモロ、アメリカからの影響だ
し。そんな中で、90年代の半ばになるともうWilcoとか
Jayhawksとかのオルタナカントリーが出だしてたし・・・そういう
のを意識して聴いて、っていうのがずっとあったんですよ。コス
テロが「Almost Blue」ってカントリーアルバム作ったりとか。
あとねぇ、Weenっていうバンドが居たんですよ。あいつらがい
きなりカントリーのレコード作ったりしてね(※こちらも90年代
に活躍したバンド。変態ポップ、変態カントリーなどと言われて
いた)。それこそDylanの「Nashville Skyline」とかね。好きな
人がかならず一枚カントリーのレコード作ってるな、っていうの
をずっと気にはしてて。で、ブリティッシュポップとか聴くなか
でもどんどん遡っていくから・・・The Bandが物凄く好きってい
うのがデカいかな!あとCCRかな!これはずっとデカい。

■う〜ん確かに、The Ma’amのオリジナルを聴くとそう
いったWilcoJayhawks以降のアレンジメントというか
オルタナカントリーをすごく感じるんですけど、かたやラ
イブでは結構王道っていうか真っ当な選曲のカバー曲と
交互に演奏されていて・・・。


-そうなんですよ。これがね、すっごい難しくって、例えばああ
やってハンクとかMerle Haggardの曲とかを「ロック解釈しまし
た」ってポーンとやるのはすごい簡単ですぐできるんですよ。
ただ僕らは“型に入って型より出でよ”っていうのがね・・・。
「一回完コピしてみよう。それでも完コピにならんから。」って。
カントリーの世界の人が見たら「森山君の解釈いいねぇ!」っ
て言われるんですよ(笑)フッフッフ。だからやっぱり今はそれ
くらいに留めておいて、いつかカントリーのカバーアルバム出
せる時がきたらその時はまたもう一回考え直して・・・と思って
るんですよ。

■オリジナル曲に関してはどうですか?

-オリジナルはやっぱり、だって・・・あぁでも「もうちょっとカン
トリーっぽい曲書いた方がいいかな」とか、もっとそっちに寄
った方がいいかな、とは考えてるんですけど。曲を書くきっか
けっていうのは色々ありますけど、更に構築していく時にコー
ドを減らしたりとか、リズムをもっとカントリーっぽく、っていう
のを意識することはありますね。別の仕事で人に何曲も書い
たりしなきゃならない時に、このバンド用にとっておきたいな
っていう曲ができて、手元に残したりすることもあります。

■なるほど〜。あの・・・アレな質問なんですが、やっぱ
り「TheMa’am」っていうバンド名は・・・。


-ひどいでしょ(笑)僕はそれこそ「森山公一&ザ・マウンテン
プレイボーイズ」みたいな名前を鬼のように考えていたワケ
ですよ(笑)でもまた松崎が・・・「もうええやんマームで!」
(笑)「苗字がカントリーやったらマームやろ!」って(笑)。僕
が一生懸命考えてても、そんな偉そうにするとバンド感が薄
れるし、とかって。じゃあこれでええやん、と。後でカウボーイ
の人は女性のことマアムって呼ぶとか言われて、じゃあカッ
コええ、とか(笑)。色々考えても結局「ハイハイ。」って肩を
叩かれるタイプなんです(笑)。


■(笑)では今年はフルアルバムも出す予定で・・・?
今後の活動の展望や計画などを教えてください。


-そうですね、出せたらいいですよね。今後は何か色々と仕
掛けていけたら、と思ってます。アメリカーナ・シーンを仲間
と盛り上げていきたいんですよね。日本にも結構カントリーの
小屋っていうのがあって、若手・・・殆ど二世ですけど、そうい
うプレイヤーが燻りながら親父のバックとかやってるんです。
そういう人たちにも、アメリカーナのイベントなんか立ち上げて
、バーボン一本くらいで自由にやって貰って。同じ世代の・・・
あ、でも「アメリカーナ」っていう言葉は二世の人たちは全然
知らないんです。「カントリーだ」と思ってやってて。だから
コンテンポラリー・カントリーとアメリカーナの違いっていうの
があって。トラディショナルなカントリーの人たちっていうのは
今盛り上がっている純粋に音楽を愛してるようなアメリカーナ
という音楽を聴ける手段がないんです。トラディショナル・カン
トリーっていうのはもう基本的には80’sロックだから。だから
僕らも全然ダメだし。


(2009年5月22日 目黒Little Texasにて)

■確かに、逆に私たちの世代から言うと、アメリカーナ
以降というかオルタナティブであることが自然であって。
いわゆるカントリーミュージックってあまり縁がなく、そ
ういった二世でもない限り自ら触れる機会はないですよ
ね。


-でも実は今のアメリカーナのミュージシャンが直結してるの
70年代のGeorge JonesとかMerle Haggardとか、そこが
すごいロックしてるわけじゃない?だからなかなか溝が埋ま
らないワケですよ。

■本国アメリカではその二世、例えばHank lll
Shooter Jennings
Justin Towens Earleなんかが
盛り上がってるから同じ世代がついてますね。う〜ん、
ではでは最後に、これを読んでくれている皆様へ何か
メッセージをお願いします。


-若い人たちには、レコード屋さんに行ってパっと見ても売っ
てないものがあるから・・・気をつけろ!と(笑)気をつけろ?
なんかおかしいな。こういう音楽がちょっとでも好きだったら
一生懸命探して聴いてみてください。ああ、こっからが長く
なりそうだな(笑)じゃあ、あとは、ライブ見に来てみてくださ
い、ってことにしておいて下さい(笑)。


■今日は本当にありがとうございました!これから益々
楽しませて貰えることを期待しつつ応援しております!
(2009年5月)







The Ma'amのライブ情報などはここでチェック!
Official Website
http://www.themaam.com/

Myspace
http://www.myspace.com/themaam
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 TRUCKSTOP LIVE REVIEW
Broken Country Girls + Mo'gan
高円寺にコズミック・カントリーの風が吹く
Mo’ganとBroken Country Girlsとで
@楽や 2009年4月12日(日)


BCGことBroken Country Girlsが久々の東京公演を高
円寺の「楽や」でやるっていうので、絶対はずせないイ
ベントとして早々とカレンダーにマークしておいた。共演
はこのコズミック・ウェブマガジンの第1号でインタビュ
ー特集されたMo’gan。この、この上ない贅沢な取り合
わせは、気を抜けばまだ寒さが残っている4月の日曜
の夜を暖かいものにしてくれるに違いない。そんな予
感のするGIG。なんて素敵な。

僕が到着した時、「楽や」はすでにコズミック・カントリー
・ルックな連中で騒がしく賑わっていた。「コズミック・カ
ントリー・ルックな」と言えばどこか神秘的な香りさえ漂
うのだが、むしろ今は一体西暦何年なの?とでも思わ
ず口走ってしまうほど、「いい感じ」にヒッコリー・ディッ
コリーなムード一杯だ。店内に流れるのはザ・バンド、
これしかないといったBEST選盤の『南十字星』。

僕はMo’gan初体験なのだけど、ステージにそぞろそぞ
ろと上がったメンバー(3人だけど)ときたら、僕が大学
に行っていた頃、学食やホールなんかでよく見かけた
連中が30年以上の時空を超えてここに現れた、そんな
感じに心躍る。中でも適度にロングなヘア、髭や黒ぶち
眼鏡といったアイテムをまとったドラマー・小林氏がス
ネアを転がし出すと、僕の想いは確信となり、心地よさ
が僕の心を満たし始めた。
Iyoちゃんの弾くキーボード響きもそれに調和して、
ウッドベースとともにコズミックな世界を奏でる。そして
始まったのが「夏は来ぬ」。まるで矢野顕子がはっぴぃ
えんどをバックに歌っているようなちょっとフェイクなリ
ズム・アンド・ブルースな仕上げ。ジョン・レノンが着てた
のと同じ柄のNYCのTシャツを着ているところが僕とし
てはとても気になった。

彼らのMYSAPCEで聞ける楽曲もどこか懐かしい、し
かし、まったく古びないEVERGREENな響きを放つが、
この夜はあえて全部COVERというメニューで、それも
日本の古くからある童謡や加山雄三、フォーク・クルセ
ダーズなどに加え、ヒカリノートのレパートリーから「も
っと、もっと、もっと」が演奏されたが、これが歌詞も素
晴らしく、僕の心に深く染み渡った。いい曲を書く人たち
はたくさんいるし、僕の知らないところでこんな最高な
歌があったなんて、今まで出会わなかったのが惜しい
やら、ここで出会って嬉しいとかで複雑な気持ち。加山
雄三の曲ではリッケンバッカーのエレクトリック・ベース
がひねり出すガレージ・フィールなビートが、GSの枠を
軽々と超えて、その辺の気取ったロック・バンド然とした
やつらより遥かにロッキンしていて、痛快だった。

すっかりうちとけ、いい気持ちでいたところ、彼らは「悲し
くてやりきれない」でステージを締めくくった。案外ストレ
ートなカヴァーだったが、おしまいのヴァースで「このや
るせない、もやもやを〜♪」と歌うところで「こー、のー」
を小節の頭にもって来て歌った瞬間、この歌は彼らの
モノになっているな!とどっきりした。
そして、さらにクライマックスが早々とやってきたのは、この
あとすぐ、Mo’ganにBCGが加わって演奏されたエルトン・ジ
ョンの”Country Comfort”!邦題は「故郷は心の慰め」だけ
ど、そのタイトルからして英国のふたりがアメリカ中西部に心
を馳せて書いたフェイクなカントリー。ロッド・ステュワートも
カヴァーしているがこの夜のMo’gan featuring BCGのテイク
は強烈だった。リード・ヴォーカルはHanna。さらっと歌い始め
たが、かなり歌いこんでいる風で、彼女は声に芯とリズムが
あってそれが低めのトーンとあいまって基本的に歌がうまいと
いう印象を与えるのだ。いっぽう、Deeはフィドルを披露。
Mo’ganの演奏に極上にブレンドされ、シンプルだが説得力
のある”Country Comfort”を生み出した。

続いて登場したBCG。”Ooh, La, La”でスタート。彼女達の
ステージでは決まって演奏されるお馴染みのナンバーだ
。Deeのリード・ヴォーカルにこなれた演奏が気持ちいい。
続く、”You’re Still On My Mind”(ジョージ・ジョーンズの曲
でザ・バーズで知れた)。主に、Deeはウェスタン、Hannaは
ドブロで、曲によってバンジョーやこの曲のようにハーモニ
カを担当。Hannaのカッティングはゴツゴツしてそれがアコー
スティック・ギター2本なのにロッキンな手触りを感じさせるの
だろう。リード・ヴォーカルをふたりで交互に歌い、ハーモニ
ーをつける。ビートルズがお手本にしたと言われるエヴァリ
ーみたいだ。


3曲目は”Desperado”。ちょうど1年前、奇しくもここ「楽や」に
て、初めてBCGに会った時、DeeのSOLOパートで演奏され、
その時ははからずも意図したように行かなかったが、今夜は
HannaのギターにDee はタンバリンで調子を取りながら歌い、
リヴェンジを果たしたと言えよう。彼女の歌声は風邪を引いて
いたとかでBESTではなかったが、すごくよく効く栄養DRINK
のおかげで、彼女流のジョークが出るほどのステージをこな
した。腐っても鯛というか彼女の声もまた荒野のバラを思わせ
ると同時にかつてハードなロックンロール・バンドで鍛えただ
けあって時に荒くれ男どもがたむろするサルーンでコーン・リ
カーを飲るような力強さがある。

4曲目はHannaがバンジョーを弾いたエミルー・ハリスの
”Wheels”。途中、マイクが彼方を向いた時に何くわぬ顔で表
情ひとつ変えることなく目にも留まらぬ速さでマイクの位置を
直した姿はかっこよかった。ああ、ロック・ギタリストの血だ、と
嬉しくなった。5曲目は彼女のスライドをフィーチャーし、2人の
ハーモニーとDeeのシャウト気味のヴォーカル(ちょっと苦しそ
う!理由は前述)が印象的なリトル・フィートの”Willin’”。

そして、「・・・残すところあと1曲となりました」のアナウンスに
「えぇ〜?!」のリアクションがそこらここらにあがったが、
CCRの”Lookin’ Out My Door”が始まった。この曲は2月に
新宿・紅布でお披露目されたが、こういう曲はツカミに絶好だ
と思う。まぁ、そういう演出をせずに”Ooh, La, La”で渋く始め
るってのが彼女たちらしいといえばらしい。

このゴールデン・ウィークには関西ツアーが予定されている
が、カントリー人口の多い彼の地でどんな風を吹かせ、どん
な反応を生み出すか、帰ってきたら是非、また話を聞いてみ
たいと思っている。

文責・ゴトースン



Broken Country Girls情報はここでチェック!
Myspace
http://www.myspace.com/brokencountrygirls

Mo'ganのライブ情報などはここでチェック!

Official Web Site
http://www.mo-gan.com
Myspace

http://www.myspace.com/moremogan
 TRUCKSTOP "Shutter!!!"
あの人は今何を見て聴いてるの?何がマイブームなの?・・・TSG!的話題のあの
人にそれぞれの「今」の視点をお届けして貰う新コーナー、その名も「シャッター!」

No. 003 小林 渚 (Mo'gan)

ファミコン、正式名称『任天堂ファミリー・コンピュ
ータ』です。しかも小学2年生の時に買ってらっ
た初代です。25年間現役バリバリですよ。
しかし、カセットほとんど売ってしまっていて、残
ってるものでまともに楽しめるのはマリオくらい。
あぁ、ドラクエやりたいなぁ。現在ファミコン部部員
大募集中!!活動内容といたしましては「カセッ
トの貸し借りを通じ、相手が何故こんなカセットを
買ったのか、その時の心理状態を推測して楽し
む」というものです。
(2009/6/4)
No. 004 Chihana Ohnishi

GWに私とDeeさんのユニット・BCGで関西ツアーに
行きました。で、名古屋で出会ったのがこれ「台湾
ラーメン」…。これ。これ辛すぎ。スープも麺もむち
ゃくちゃ旨い。でも。人類には辛すぎます。これ。こ
んな陳腐な言葉では言い表せません。かく言う私
はこれを食べるためだけに今すぐにでも名古屋に
行きたい。
(2009/6/2)

No. 005 Dee Nakamura

先日、Broken Country Girlsで名古屋ライブを
させて頂いた折に、ライブ後の空腹MAX時に
会場Kokopelliの店主・Chinaさんに連れて行っ
て貰った「台湾ラーメン」!あの味が忘れられ
ません!どこか関東で食べられる所はないの
でしょうか!?!?
名古屋ではメジャーな「台湾ラーメン」だそうで
すが・・・初めて食べた味・・・強烈でした。
どーしてももう一度食べたい!!
(2009/6/1)

★DeeとChihanaのネタがモロかぶりしてます
が面白いのでそのまま載せます(笑)写真も微
妙に殆ど同じ(笑)そんなに好きか台湾ラーメン。
No. 006 矢田 圭伸 (MOD LUNG)

実は私もう少しで、パパになります。でですね、子供
には立派なMETAL PUNKSになってもらいたいので、
まずロンパースから仕込みます。MOTORHEAD,
BLACK FLAG, RAMONES, MISFITS・・・これらのアイ
テムを探しては注文する日々です。・・・かなりEVILな
"チャッキー"のようなBABYになりそうです。
(2009/6/4)

MOD LUNGは3rdアルバムが8/6にリリースされま
す。サザンロック・アンセム"スウィート ホーム ヒロ
シマ"や遠藤賢司のカバーを含む10曲いりです。
詳しくは http//power-elephant.com/ まで!
No. 007 Iyo-Chang (Mo'gan)

ちょっと勇気が欲しいとき、必ず読む
本。読んだら自然と元気になれる素敵
な一冊。迷ったり、悩んだり、いやいや
でも走り抜けるしかないんだ!人生な
んて。(ちょっとばかしの毒持参で・・笑)
(2009/6/8)

 T.S.A.D. (TruckStopAd)
LA発カントリーロックSSW ジョニー・カプラン 3rdアルバム 好評発売中!

・・・Neil Young、Bob DylanやThe Byrds、R. Stones直系のGood Ol R n' RをLAの
四季にのせて紡いだ全9曲。TSG!がカントリーロック・ファンに絶対オススメする一枚!

CD取扱い店

[東京]Sunrain Records(高円寺)/Liberty Bell(笹
塚)[神奈川]Cafe Goatee(鎌倉)[茨城県]Chic-Sa
le(土浦)/Record KNOX(水戸)[愛知県]Kokopelli
Japan(名古屋)

★CD取扱店を随時募集しております!CDショップに限
らずライブハウス・バー・カフェ・古着屋さんなどなどの店
主様もどうぞお気軽にご連絡ください!★通販も承りま
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 What is "COSMIC AMERICAN MUSIC" on TruckStopGirl ?

Gram Parsons(1946-1973)

このウェブジンで使っている「コズミック・アメリカン・ミュージック」という言葉は、1970年代にアメリカで誕生した
音楽「カントリー・ロック」の生みの親Gram Parsonsが自らの音楽を呼んだ総称です。ロックバンド・ロックミュー
ジシャンがカントリーやルーツ音楽を取り入れ確立した音楽であり、メインストリームのニュー・カントリーとは一
線を画します。1990年代に派生したオルタナティブ・カントリー(Alt-country)に受け継がれたカントリー・ロック
の魂は、現在でもアメリカの各都市を中心にイギリス、ヨーロッパなどでは盛んに演奏されていますが、どうも
ここ日本では世間一般には馴染みの薄い音楽として、一部のマニアックな音楽愛好家にしか好まれていない
ようです。Truck Stop Girlでは、この「レトロ」とも「クラシックロック」とも違う、できることなら現在進行形で皆様
に親しまれたい音楽を紹介し、皆様の「取っ付き」のちょっとした手助けになれば・・・と思っています。

★カントリー・ロック、グラム・パーソンズ、オルタナ・カントリーなどの用語はウィキペディアに載ってますので
各自検索バーに入力してみてください(不親切!)代表格バンドの名前などが載っていて、楽しいです。特に
グラム・パーソンズの生涯については検索バーに「グラム・パーソンズ」と入れると、日本語でとても丁寧に開
設されている愛のあるウェブページを見ることができます。なのでこちらでは敢えて割愛・・・。

更に、シンコーミュージックから出版されているTHE DIG presents DISC GUIDE SERIES #028 「WEST COAST
ROCK」にはフォーク・ロック〜カントリー・ロックの成り立ちから、スワンプロックへ繋がるまでこの周辺の音楽が
綿密にわかりやすく全て載っていますので、是非本屋で手にとってみては。

日本でも広めたいコズミック・アメリカン・ミュージックの輪

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(たまにしか更新されてません)。


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